恋愛ゲームの味
昔からドラマを見ては恋愛にゲームはつきものだ。とか、恋愛にゲームなんてない。とか
そんなセリフがあったけどその意味がいまいちよくわからなかった。
私は案外、乙女で好きになったらまっしぐらなところがあるので
ゲームって何、どんな風に???そんなことして何がおもしろいんだろう。と思っていた。
でも恋愛を重ねるごとに色んな付き合い方がある事と、人間の心理は単純で
いくつかのパターンがあることに気づく。
私はいつも、この男いい!と思ってもすぐには好きにならない。もしFUCKしても、気持ちまであげていない。
この人いいなぁ~くらいはあるけど、相手の事をちゃんと知るまでは’本当の好き’にはならない。
ある時、私の事をよく知る男が私に向かってハッキリ、お前は悪魔だといった。
私は天使の間違いじゃない?って言ったら、チョット悪魔入ってる。だって。
心の中でそれって小悪魔の事?て思ったけどすぐにそんな可愛いもんじゃないな、と自己否定した。
なぜそんな事を言うのかたずねるとお前は男をいつもコントロールしている。と言いだした。
・・・・・・。
そんなつもりは全くなかった。言われて初めてハッとした。
私の事を悪魔だといったこの男もまた、私のゲームにハマった一人だった。
でもゲームなんてしてるつもりはなかった。
出会って1か月くらい、彼は私にゲームはやめろと言った事があった。
正直、本当に私はゲームなんてしてるつもりなんて更々なかった。
でも、思い通りにいかない私にジレンマを感じていたのは知っていた。
生まれて初めてゲームはやめろ!なんて言われたので、本当にそんな事をしているのかとよく考えてみることにした。
ひとつひとつ、記憶をたどる。うんうん、うんうん。なるほど~と自分の中でなんとなく答えが出る。
自分がこうしたら男はこうするとか、フィーリングでこの男は私を気に入るタイプ、そうでないタイプなんてことも容易だった。
それに、彼の前で他の男に気に入られている姿を見せている事もあった。
FUCKしたそうにして、男がその気になったら引いてみたり。
でもそれは考えてやって来た事じゃなくて、それが自然だった。
こんな能力に長けているなんて我ながらあっぱれ。とバカな独り言をいいながら納得した。
ちなみに初めて私に悪魔とゲームの二つの言葉を言い放ったこの男、なかなかのプレイボーイで人の心がよく読める達人なのである。
そんな彼といると居心地がいい。本当の私でいる事ができる。やっぱり似た者同士は他人に迷惑をかける事なく上手くやっていける関係なのか。
彼はプレイボーイなだけじゃない。女をとても大切に扱い、決して自分の支配下に置こうなどとは考えない。
反対に頼り過ぎたり甘え過ぎたりすることもない強い男だ。
そんな彼が言い出したゲームだが、男によってつまらないものになる事もある。
それはすぐにゲームオーバーにしてしまう男。
すぐにゲームオーバーになる男は魅力的な男ではない。だいたいが自分の思い通りにならないからって
すぐに諦めてしまうパターンだ。そんな男はつまらないし、まだまだお子様。
だからゲームにはタフで大人の男じゃないと相手がつとまらない。
ゲームが長く続けば本物の愛に変わっていくことを知っている男は少ない。
一人の女の本当の心まで手に入れる事はそんな簡単なことじゃない。
それを知っている男がいれば最高の恋愛ゲームだ。
恋愛のゲームってものは私にとって恋愛術ではなく私自身だ。
言葉が、体が理屈なしに勝手に動き出す。FUCKとはまた別のエクスタシーだ。
私に備わったこの能力を知ってからは味のない恋愛はない。
さあ、次はどんな恋愛ゲームをしようか。
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